オリックス田嶋「3年目で1番充実している」捕手座らせてブルペンで30球
オリックス・田嶋大樹投手が26日、大阪市此花区の球団施設でブルペン入り。初めて捕手を座らせて30球を投げた。
キレ味鋭いボールに受けた瓜野ブルペン捕手も思わずうなる。ストレート、スライダーなど持ち球を一通り試し、重いミット音を残して初の本格投球を終えた。
周囲をうならせるボールを投げても本人は「今は落としています。きょうは6、7割くらいですね」と平然と答えた。
昨年の今ごろは左肘痛の影響もあり、スロー調整を強いられた。3年目となる今年について「1番充実している。今年は活躍したい。いい年にできたらいい」と手応えを口にした。
昨季は3勝に終わったが、ルーキーだった一昨年は球宴までに6勝を挙げるなどエース級の活躍を見せた。西村徳文監督も大きな期待を寄せる左腕。順調な調整ぶりは何より心強い。
「チームを勝たせる投球。それが最低限です。その先にリーグ優勝、日本一がある。個人の目標はありません。それで失敗したので。シンプルに考える。目の前の打者を打ち取ること。その積み重ねでチームの勝ちにつながっていけば。最終的にタイトルとか形になってくれたらいい」
田嶋が山岡、山本の両輪に続けばチームの躍進は近い。榊原、K-鈴木、張奕らとしのぎを削り左腕エースへと躍進するシーズンにしてみせる。