巨人 独特な丸打法 安打量産の秘けつは?内田順三氏が解説「今季は首位打者に期待」

 巨人で移籍2年目を迎える丸佳浩外野手。独特なタイミングの取り方から、確実性を備えた強いスイングを生み出す秘けつはどこにあるのか。デイリースポーツウエブ評論家・内田順三氏(前巨人巡回打撃コーチ)が打撃フォームを解説する。(連続写真は上段右を1、下段右を5とする)

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 (1)では重心を6:4くらいに、自然体でリラックスした構え。(2)で徐々にバットを寝かせてリズムを取り、(3)ではグリップを下げる動きでタイミングを取っている。

 入団してしばらくはこうした動きはなかったが、これが一番タイミングをうまく取れるのだろう。いわゆる「ヒッチ」と呼ばれる動作はグリップが下がったままだとバットが遠回りするなどの欠点はある。ただ、丸の場合は下がったグリップが(4)ではしっかりとトップの位置に入り、「割れ」の形ができている。

 トップの位置を早く取るべきという考えもあるが、かつては落合、高橋由伸、今では山川などもグリップを上下させながらタイミングを取っている。大事なのは(4)の「割れ」の形ということになる。動きのなかでしっかり間合いも生まれ、ステップ&スイングの動作に移行できている。

 (5)以降では踏み出した右足、右腰でしっかり壁を作ることでバットのヘッドが走り、(6)のインパクトの瞬間での爆発力も生んでいる。選球眼はいいし、確実性があり左中間への打球が伸びるのは「割れ」、「壁」がしっかりできているからと言えるだろう。

 入団時は決して目立つ存在ではなかったが、前田智徳の打撃を食い入るように見ていたことを思い出す。昨年、ツイスト打法で本塁打を打ったことがあったが、研究熱心で打撃技術に関してさまざまな引き出しを持っている。今は最も脂がのっている時期。今年は首位打者を取るくらいの活躍を期待したいし、十分に取る力は備えている。

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