オリックス【きょうは何の日】2014年、“長野のイチロー”金子がマエケン撃ち
「交流戦、オリックス3-1広島」(2014年5月23日、ほっともっとフィールド神戸)
オリックス・金子千尋対広島・前田健太。当時のセパを代表するエース対決にスタンドは超満員の3万1318人が集まった。
ハイライトはオリックス2点リードで迎えた七回2死二塁の攻撃。打席に入る金子にスタンドからは、この地で大活躍したイチローをほうふつとさせる「ちっひろー!」コールが起こる。
ここで前田の直球を強振すると打球は前進守備の中堅の頭上を越える二塁打に。プロ初打点は貴重な追加点となった。
九回は平野佳寿に託し8回7安打無失点で4勝目。マエケンに投げ勝った。
金子は「(相手先発を)どこか気にしていたと思う。ランナーが出たときに常に0点でと考えて、それができてよかった」と振り返った。
試合前に「見ている人もそうでしょうけど僕も楽しみ」と話していた前田は「油断していたわけではない。完全に失投」と反省するしかなかった。
この年の交流戦に限りセの本拠地で指名打者制が採用され、パの本拠地で投手が打席に入った。だからこそ実現したマエケン対金子。球史に残る一戦となった。
当日のスタメン
(9)平野恵一
(4)原拓也
(5)エステバン・ヘルマン
(8)糸井嘉男
(3)T-岡田
(7)坂口智隆
(6)安達了一
(2)伊藤 光
(1)金子千尋