「練習試合、巨人２－４日本ハム」（１４日、東京ドーム）

　開幕スタメンをアピールする、ダメ押しの一発だ。正三塁手の座を狙う高卒２年目の日本ハム・野村が、練習試合最終戦でまたしてもアーチをかけた。

　１点を追う六回１死二塁、同じ三塁手を争う横尾が、沼田から２ランを放つと負けじと続いた。１４４キロの内角直球を捉えると、打球は鋭い弾道で左翼席中段に着弾。「自分にできるのは真っすぐに対して、強く打ちにいくことだけです」と豪快な一振りを淡々と振り返った。

　１軍練習試合５試合で１４打数４安打、３本塁打。栗山監督は「この打席数で３本も打たねえだろう、１軍の試合で」と感服した様子。開幕スタメンを明言こそしなかったものの、１９歳の長打力を「大きな武器」と表現し、得点源としても期待している。

　１軍での練習試合を重ねるごとに、自身の力不足も痛感した野村だが「中途半端にやって、後悔が残ったりしないように。持っている力を出し切れるようにと思っていた」と言葉通りやれることはやった。後は吉報を待つだけだ。