オリックス【きょうは何の日】94年、野田が“仰木監督の極意”で10K完投
「近鉄2-3オリックス」(1994年6月16日、藤井寺球場)
オリックス・野田浩司、近鉄・山崎慎太郎の投手戦。オリックスが五回に先制すると六回には藤井康雄、七回にはイチローの適時打で追加点を挙げ、投げては野田が10三振を奪う力投で完投勝利を挙げた。
4月30日以来となる3勝目に野田は「今まで120%で投げようとしていた。仰木監督にもずっと“8分ぞ8分”と言われました」と力を抜くことで速球とフォークのコンビネーションの効力が発揮されるようになったという。
勝てない間に黒星はどんどん積み重なり6敗目。マジメな性格から自宅では好調時のビデオをすり切れるほどに見て、グラウンドで試す日々。私生活では大好きだった競馬を我慢。酒も断ち節制の日々を過ごした。
「おとといナベさん(渡辺伸彦)さんと飲みに行ったんですよ。それもよかったのかな」
リラックスすることの大切さを、身をもって知った昨年の最多勝男。チームもこれで5連勝とし、貯金4まで伸ばした。
当日のスタメンは次の通り。
(8)イチロー
(4)福良淳一
(D)タイゲイニー
(7)高橋 智
(9)藤井康雄
(5)本西厚博
(3)フランシスコ・キャブレラ
(2)高田 誠
(6)勝呂壽統