「ソフトバンク８－１２楽天」（８日、ペイペイドーム）

　楽天は４番の意地のひと振りが、攻撃の勢いをさらに加速させた。初回から点の取り合い。流れが定まらない中で迎えた二回だ。３点リードとしてなお１死一、二塁から、浅村がソフトバンク先発・笠谷の外角直球を右翼席へとたたき込んだ。

　ブラッシュら３人が持つ球団記録に並ぶ４試合連続本塁打の９号３ラン。初回無死満塁の先制機では捕邪飛に倒れていたが「１打席目で全球種を見ていたので、整理して打席に入れた」と、主砲が面目躍如の一発だ。

　三回は先発・涌井が４点を失い２点差に迫られるが、浅村が火を付けた打線は止まらない。六回は代打・藤田の２点二塁打などで突き放した。浅村も「その（勝利）ためにチャンスで打ちたいと思っている。貢献できてうれしい」と話した。

　三木監督も「素晴らしい打撃だった」と主砲の打撃を称賛だ。センバツ交流試合に臨む母校・大阪桐蔭へ「目標にしていた甲子園でいい経験をしてほしい」とメッセージを送った浅村。自らも母校の、全国の球児の目標となるべく快音を響かせ続ける。