「関西六大学野球・春季リーグ戦代替試合、大商大６－３神院大」（１３日、皇子山球場）

　新型コロナウイルスの感染拡大により、中止となった関西六大学野球春季リーグ戦の代替大会が１３日、皇子山球場で開幕した。

　今秋ドラフト候補の最速１４９キロ右腕、大商大・吉川貴大投手（４年・開星）が開幕戦に先発し、５回を３安打無失点５奪三振と好投。雨の中、視察した９球団１４人のスカウト陣に実力をアピールした。

　三回には２三振を奪うなど、最速１４５キロの直球と大きく曲がるカーブで相手を翻弄（ほんろう）。「カーブを投げることで真っすぐが速く見える。しっかりゼロで抑えることができてよかったです」と話した。

　阪神・渡辺スカウトも「真っすぐは元々いいし、縦のカーブも有効」と評価。リーグ戦の中止でアピールの機会は減ったが、数少ないチャンスをモノにする。

　◆吉川　貴大（よしかわ・たかひろ）１９９８年７月２７日生まれ、２１歳。島根県出身。１８２センチ、８０キロ。右投げ右打ち、投手。小３から野球を始め、開星中を経て開星へ。２年秋からエースを務め、３年春にセンバツ出場。大商大では１年春からベンチ入り。最速１４９キロ。スライダー、カーブ、フォーク、カットボール、ツーシーム。