日本ハム・清宮が3号&マルチ 小笠原ヘッドとの“特訓”実った

 「日本ハム3-4ロッテ」(16日、札幌ドーム)

 日本ハム・清宮らしい一発だった。2点を追う六回。「しっかり塁に出ることだけを考えた」と内角を突く田中の143キロを、力みなく腕をたたみながらすくった。

 舞い上がった打球は右翼席中段へ飛び込む3号ソロ。四回には中前打を放ち今季初のマルチ安打を記録した。選球眼もさえ2四球で全打席出塁。開幕直後は深刻な打撃不振に悩まされたが、代打本塁打を放った11日のオリックス戦から10打数4安打と上向いてきた。

 その秘密は小笠原ヘッド兼打撃コーチによる試合前の個人レッスン。「それを言っちゃうと抑えられちゃうんで」とおどけながらも、技術面と打席での考え方を連日たたき込まれている。

 チームは接戦を落とし再び単独のリーグ最下位。それでも浮上に向け明るい兆しを背番号21が見せた。

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