高知南が惜敗 9回の逆転信じてベンチ外の選手たち総出で整備も…

 「高校野球高知大会・準々決勝、高知商5-3高知南」(28日、春野総合運動公園野球場)

 高知南が惜しくも4強を逃した。

 第4シードの高知商を相手に、4点差の五回、松中啓聖内野手(2年)の適時二塁打などで3点を返す粘りを見せた。そして2点差で迎えた九回表をゼロに抑え、さあ反撃、というところで雷がとどろき、九回裏の高知南の攻撃を前に試合は中断。しばらくすると大粒の雨も降り出し、中断は86分間の長時間に及んだ。

 その間、祈るようにグラウンドを見つめ続けた高知南ナイン。井上大地監督は「このまま終わりたくないだろ」と、松中らに、ヘルメットと手袋とバットを持って待機させた。その“願い”が通じ、雨が小降りになると、高野連役員、審判団、ベンチ外の選手たちが総出でグラウンドにたまった水をスポンジで“排出”。なんとか試合再開にこぎつけた。

 中断中も「気持ちを切らすな」と声を出し続けた主将の山本海里外野手(3年)。「普通だったらコールドゲームだと思う。最後までやらせてもらえて感謝です。逆転して恩返しがしたかった」と、試合後はさわやかな表情で振り返っていた。

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