オリックス【きょうは何の日】1988年、松永、藤井、石嶺3者連発で西武KO
「阪急9-6西武」(1988年7月31日、西宮球場)
首位独走の西武に上田阪急がかみついた。
後半戦スタートを前に上田利治監督は「西武を引きずり降ろす先陣をウチが切る」と宣言した通り、西武投手陣を勇者たちがぶった切った。
まずは二回に藤井康雄が松沼博久から特大の8号で同点に追いつくと三回に押し出し四球などで勝ち越し。
クライマックスは五回だ。まずは4番・松永浩美が右翼ポール際へ9号。続く5番・藤井が右翼ラッキーゾーンへライナーで打ち込む自身初となる1試合2発。締めは藤井の成長でクリーンアップを外された石嶺和彦がレフトへ怒りの一発。昨年7月1日・近鉄戦以来となる3連発でレオ軍団をKOした。
コメントもしゃれている。
松永「風、でもフルカウントからドロンとしたカーブに泳がなかったよ」
藤井「大橋さん(譲コーチ)と特打したらいきなり2発とは。2本とも腰が入った完ぺきなスイング。これじゃ明日も大橋さんに投げてもらわなきゃ」
石嶺「バットを貸したヤツ(福良、ウイリアムズ)ばかり打ってイライラしてたけど、やっと自分も芯で捉えることができた」
上田監督は「打線がよう頑張った。3連発は見事やったで。ウチにも十分に付け入る隙はある。(西武は)次は近鉄か。面白うなるで」と混パを予想した。
当日のスタメンは次の通り。
(7)ダラス・ウイリアムズ
(4)福良淳一
(3)ブーマー・ウエルズ
(5)松永浩美
(9)藤井康雄
(D)石嶺和彦
(8)熊野輝光
(2)藤田浩雅
(6)弓岡敬二郎
(P)佐藤義則