プロ注目の市和歌山・小園 見せた!大器の片りん 敗戦も智弁和歌山を4回1失点

 「高校野球和歌山大会・3回戦、智弁和歌山7-4市和歌山」(1日、紀三井寺公園野球場)

 「2020夏 高校野球和歌山大会」の3回戦が1日、和歌山市の紀三井寺球場で行われ、智弁和歌山が市和歌山を下して準々決勝進出を決めた。敗れたものの、市和歌山の最速152キロ右腕・小園健太投手(2年)が今大会初登板で、4回3安打1失点で潜在能力の高さを示した。視察したプロ7球団のスカウト陣も熱視線を送り、今後も注目を集めそうだ。また3大会で決勝戦が行われ、仙台育英、鶴岡東、宮崎日大が優勝した。

 敗戦のチームにあって、小園が大器の片りんをのぞかせた。「3年生が負けたら終わりで相手も智弁ということで緊張しました」。登板直後の二回こそ1点を失ったが、その後は智弁和歌山を無失点。2年生とは思えない堂々の投球だった。

 「(智弁は)まっすぐへのアジャスト率が高く、自信を持ってましたがまだまだ(力が)足りないなと。逆にまっすぐに張っている時に、まっすぐに近い変化球を投げて空振りを取れたのは成長できているところかなと」

 この日はプロスカウトのスピードガンで最速144キロを記録。昨夏から5キロの増量で86キロとなり、力強さが増した上にカットボールなどの変化球も巧み。智弁和歌山のドラフト候補・細川凌平内野手(3年)と2度の対戦も無安打に抑えた。

 ネット裏では広島・鞘師スカウトが「来年は関西で目玉になるんじゃないですか」と話せば、吉村GMと共に視察した日本ハム・林スカウトも「すごく楽しみなピッチャー。(GMに)いい日を見てもらえたと思う」と笑顔。7月の大阪桐蔭との練習試合で自己最速の152キロを記録するなど将来性は抜群だ。

 「高校の間に常時150キロというのを目指しています。最速では155キロを目指しています」と小園。さらなる成長を遂げ、2021ドラフト戦線の主役に名乗りを上げる。

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