オリックス【きょうは何の日】2010年、T-岡田サヨナラ打!4時間52分大熱戦に決着
「オリックス6-5西武」(2010年8月4日、京セラドーム大阪)
4時間52分。取って取られての大熱戦。延長十一回、勝負を決めたのはオリックス・T-岡田のバットだった。
この回から登板の工藤公康を攻め代打・荒金久雄から後藤光尊、アレックス・カブレラの3連打で満塁とすると、T-岡田は左前にはじき返すサヨナラ打。ヒーローはベンチから出てきたナインにもみくちゃにされ笑顔になった。
「みんなでつないだチャンスだったので、自分で決めようと思った。積極的に打っていくことを考えました」
連夜のお立ち台に興奮は抑えきれなかった。
47歳の工藤に22歳のT-岡田。少年時代にはダイエーで活躍する左腕に憧れを抱いていた。
「カーブがスゴかった印象がありますね」
時は移ろい、この年からレギュラーに定着した未来の大砲がレジェンドから劇打を放つまでに成長した。
岡田彰布監督は延長十一回の4連打に。「いや、もう打つだけよ。こんなゲーム展開でちゃんと野球してもしょうがないよ。(T-岡田に)最後、回ってくるんやからな。一番楽よ。ノーアウト満塁やからな。巡り合わせよ。非常に大きいよ。きょうの勝ちは」と興奮した。
当日のスタメンは次の通り。
(8)坂口知隆
(9)森山 周
(4)後藤光尊
(3)アレックス・カブレラ
(7)T-岡田
(D)フランシスコ・カラバイヨ
(5)アーロム・バルディリス
(2)鈴木郁洋
(6)金子圭輔
(P)近藤一樹