オリックス、安達の執念同点打でドロー 安倍首相と同じ潰瘍性大腸炎…苦しさ理解
「オリックス3-3ソフトバンク」(2日、京セラドーム大阪)
2点を追う九回2死満塁。オリックス・安達は果敢に初球からいった。森の高め149キロをたたきつけた打球は執念が乗り移ったように三遊間を抜ける同点の2点適時打となった。
「その前のチャンスで打てていなかったので、なんとか必死で打ちました!とにかく同点に追いつくことができてよかったです!」
安達は先日、辞任を発表した安倍首相と同じ潰瘍性大腸炎を持病に持つ。一報を聞いて「あんなに休んでいなかったらキツイと思います。僕なんかが言うことではないですけど」と思いやった。
安達自身は首脳陣の配慮もあり、毎週木曜と土曜を欠場し、体調維持に務めている。それだけに、苦しさが人一倍理解できた。
延長戦の末、引き分け。今季の延長戦は2敗5分けと初のサヨナラ勝ちはならなかった。それでも中嶋監督代行は「決めきれませんでした。でも、姿勢としては非常にいい姿勢だと思います。決めるまで待ちます」と諦めない姿勢を評価した。病と闘うベテランがお手本になった。