ヤクルト・山田哲 クールに決めた!逆転V2ラン、五回一挙5得点口火

 「ヤクルト14-5広島」(18日、神宮球場)

 スタンドに届いた衝撃音を、燕党の拍手がかき消した。ヤクルト・山田哲が9号2ランに勝利への執念を込める。「いい角度がついて、風にも乗ってくれました」。ただ、笑顔はない。淡々とした表情でダイヤモンドを回ると、拳を強く握った。

 広島先発の床田を一振りで撃破した。1点を追う五回1死一塁、初球を静かに待った。「甘い球がきてくれた」。フルスイングで応戦すると白球は鯉党で赤く染まる左翼席へ。この回6連打で一挙5得点。試合は今季最多の14得点で快勝した。

 17日には履正社の後輩・中山が代打本塁打。その日は出番のなかった山田哲だったが、ベンチで顔を突き合わせると何やら笑顔で耳打ちした。「(本塁打後は)あんまり笑い過ぎない方がかっこいいよ」-。

 かっこいいアーチの実演となった。「(5敗1分けの)先週と比べると全然違う。勝てるぞという雰囲気が出ていますね」。この日は600発の花火が上がり、大輪の花が咲いた。3連勝で5位・広島とは1・5差。諦めるのはまだ早い。勝利した先に、輝く笑顔が待っている。

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