「中日９－３ヤクルト」（２１日、ナゴヤドーム）

　敗戦の中で、若い力が光った。投打で見せた輝き。ヤクルトの高津監督も大きな期待を寄せた。

　まずは先制弾を放った主砲・村上だ。外角低めの直球にフルスイングで反応すると、逆方向に貫禄の一発。直近６戦で４発を記録し、指揮官も「しっかり振れている」と目尻を下げた。

　さらに昇格直後から７試合連続安打中の浜田も絶好調だ。この日も二塁打を２本放ち、七回には逆方向への打球をフェンス直撃打にし、若きパワーを存分に見せつけた。

　投げては長谷川が、１２安打と猛威をふるっていた中日打線を無安打に封じ込める。追加点を許した回の途中からの出番となったが、大島を空振り三振。八回にはビシエドを三ゴロに抑えるなど、三者凡退に斬って取った。

　高津監督も「先輩の姿を見ながら１軍を経験するのは、なかなかできないこと。しかもスタメンで打席に立つ、マウンドに立つということはなかなかできないこと。失敗して、成功してを繰り返して、成長していって欲しい」とエールを送った。