「巨人１０－３広島」（２１日、東京ドーム）

　相手に傾きかけた流れを、圧巻の連続三振で引き戻した。

　４点リードの五回、１死満塁で巨人・鍵谷が３番手として登板。長野をスライダーで空振り三振、続く鈴木誠もスライダーで空振り三振に仕留めた。一発が出れば同点の場面で、広島の主軸を連続三振に斬り、３勝目を挙げた。

　「きょうもスライダーが良かったので卓三（大城）がドンドン（サインを）出してくれたので感謝しています」とお立ち台で笑顔を見せた。

　出番はいきなりだった。先発・直江が四回まで２失点の好投。五回、１死から連続四死球で一、二塁としたところで大江に交代。大江も四球を与えて満塁としたところで出番が来た。

　それでも「色んなことを想定して準備していた。直江も頑張っていたので、何とか抑えて次のピッチャーにつなごうと思もいました」と振り返った。

　直江はプロ初勝利の権利が発生するまであと２アウトというところで無念の交代。降板後はベンチで涙した。鍵谷は「直江はいいピッチングだったので勝ちをつけてほしかったですけど、まだまだ試合は続く。次に頑張って欲しい」と２０歳を思いやっていた。