オリックス・西浦「絶対に戻ってきます」難病の特発性大腿骨頭壊死症を公表

 オリックスは26日、西浦颯大外野手(21)が厚生労働省の特定疾患に指定されている両側特発性大腿骨頭壊死症との診断を受けたと発表した。年内に手術を行い競技復帰を目指す。

 西浦は同日、自身のインスタグラムで「先日病院で指定難病の突発性大腿骨頭壊死と診断されました」と報告。現在の心境を「先生にも復帰はかなり厳しいと言われ、最初は凹んでいたのですが、今はこれからこの病気と闘うんだ!という前向きな考えになっています」とつづった。

 11月に左大腿骨頸部の疲労骨折の診断を受けたあと、難病であることが判明した。西浦は「アスリートでこの病気の手術をした前例がないですし、先は見えません」とした上で、「でも3歳から野球を始めて野球が好きで18年間ずっと野球の事を考えてきました。少しの可能性がある限りその可能性を信じて、またファンの方々の前で野球をできるように強い気持ちを持ってこれから頑張っていきたいと思います。そしてこの病気の方々の少しでも力になれたらと思います。絶対に戻ってきます」と、決意を記した。

 西浦は明徳義塾から17年ドラフト6位でオリックス入り。強肩俊足の外野手として期待され、今季も49試合に出場していた。来季の支配下選手契約は行わず、育成契約となる見込み。

 突発性大腿骨頭壊死症は大腿骨の上端の大腿骨頭が血流障害を起こして壊死し、関節が変形、破壊などが生じる病気。原因ははっきりせず、厚生労働省の特定疾患に指定されている。18年には俳優の坂口憲二さんも発症したことを明らかにし、無期限の芸能活動休止を発表している。

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