新井激走!最強40歳“宣言通り”初日から坂道ダッシュ50本
「広島春季キャンプ」(1日、日南)
広島の新井貴浩内野手(40)が1日、キャンプ初日から有言実行だ。50メートルの坂道ダッシュを15本、走り切った。今春のテーマに「走る」を掲げ、下半身の強化をスタート。シーズンを戦い抜く土台を作り上げる意気込みだ。
急勾配の上り坂に息を切らした。本数が増えるごとに足取りは重くなるが、歯を食いしばって前に進んだ。不惑を迎えても妥協しないのが新井流。「足に乳酸がたまってくる。これが良い」と、白い歯をのぞかせた。
午前中は若手に交じりノックや連係プレーに参加。ランチ特打では、打撃感覚を取り戻すため1球ごとに確認しながらスイングした。「去年のきょうより、今年の方が体が動く」。プロになって19度目の春。年齢を感じさせずに初日を終えた。
伸び盛りの鈴木に刺激を受けている。18歳年下の若鯉について「守る方と走る方では勝てない」と白旗宣言。それでも「打つ方で頑張りたい」とニヤリと笑う。競争を勝ち抜いて存在感を示してみせるつもりだ。
「年齢?考えないようにしている。キャンプでは自分に厳しく追い込んでいきたいね」。若かりし頃と変わらない姿で白球を追いかける。全力プレーが新井のスタイル。チーム最年長が、その背中でチームを引っ張っていく。