ペーニャの守備はモノが違う!時差ボケなんのノックノーミス 三塁準備万端

 「広島春季キャンプ」(17日、日南)

 広島の新外国人、ラミロ・ペーニャ内野手(31)が宮崎・日南入りし、すぐさまキャンプ地の天福球場で猛練習を行った。緒方監督ら首脳陣が見守る中、室内練習場でキャッチボールやゴロ捕球、打撃練習などを精力的にこなした。1月中旬までメキシコのウインターリーグに参加しており、早期の実戦出場にも自信を見せた。

 室内練習場でキャッチボールを終えたペーニャが三塁へ走ると、体をほぐしていた緒方監督が立ち上がった。手にしたのはキャッチャーミット。何と指揮官自らノックの捕球役を買って出たのだ。期待に応えるように新助っ人は約10分間、計41球のゴロをノーミス。守備力の高さを見せつけ、指揮官を「オッケー!グッド!」とうならせた。

 来日3日目。とても時差ボケがあるとは思えない動きだ。バットを握れば、左右の打席でノーステップなど4種類のティー打撃を披露。その後のフリー打撃でもスイッチヒッターの特長を示した。石井打撃コーチが投じるボールに対して、左打席では逆方向中心に打ち返し、右打席では力強く引っ張る。計57スイングで、打撃感覚を呼び起こした。まだ終わらない。ウエートルームではうめき声を発しながら、体をいじめ抜いた。初日から約3時間の猛練習だ。

 「とてもいい感じで動けた。軽めの動きだったけど、体を動かせて気分は上々です」

 新助っ人は満足そうに振り返った。軽やかな動きで、首脳陣の心もわしづかみ。ノッカーを務めた玉木内野守備走塁コーチは「もともとショートだからハンドリングもスローイングもいい。守備はレベルが違う」と絶賛。石井打撃コーチも「動きは良かった。癖のない、いいスイングができていた」と合格点を与えた。

 三塁争い参戦へ準備は万全だ。1月中旬まで母国メキシコのウインターリーグに参加。「コリアカン」というチームでプレーしており、早期実戦出場にも自信たっぷりだ。

 「このオフもずっと野球をしているから、ちょっと練習をすれば試合ができるレベルにある。ただ監督に言われたように焦らず徐々に上げていきたい」

 練習前には監督室で約20分間、指揮官と面談するなど異例の“VIP待遇”は期待の大きさの表れ。頼もしいメキシカンの加入で、さらにキャンプが熱くなる。

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