新井がマン振り1軍再合流 8日にOP戦先発

 2軍調整を続けていた広島・新井貴浩内野手(40)が6日、1軍に再合流し、マツダスタジアムで行われた全体練習に参加した。2月下旬は1軍の沖縄2次キャンプに帯同せず、今月4日まで2軍キャンプ地の宮崎・日南で打ち込みを敢行。仕上がりは上々で、8日・西武戦(マツダ)の先発出場が決まった。

 新井の甲高い声が、グラウンドに響いた。1軍合流初日から、40歳は元気いっぱいだ。ノックでは声を張り上げて、ナインを鼓舞。走塁練習にも参加し、約4時間のフルメニューを消化。「一番声が出ていた?そう?一番は上本でしょう」。額に大粒の汗を滴らせ、上機嫌で振り返った。

 新井らしいフルスイングが、実戦準備OKの合図だ。フリー打撃では21スイング中3本の柵越えを披露した。逆方向へ大きな放物線を連発すれば、左翼席上段に飛び込む特大の一発もあった。安打性の打球は半数以上の13本。仕上がりの良さをうかがわせた。

 「いいんじゃないかな。(2軍で)しっかりできました」

 頼もしいベテランが、1軍に帰ってきた。新井はキャンプ第5クールから、沖縄へ移動した1軍本隊を離れて日南に残り、2軍キャンプに合流。打ち込みをテーマに若手と一緒に汗を流した。「若い子たちが一生懸命、1軍を目指して頑張る姿を見て、自分もそういう時期があったし、自分も頑張ろうという気持ちになったね」。2月26日には巨人2軍との練習試合(日南)に出場。2打席に立ち、1軍再合流への準備を完了させた。

 「自分はいつでも。そこの準備はしっかりしてきたので」

 新井の動きを見た首脳陣は、8日の西武とのオープン戦(マツダ)に出場させると決めた。高ヘッドコーチが「あさってからゲームに参加します。DHもあるしね」と明言。開幕まで1カ月を切り、ついにベテランがスタメンに名を連ねる。

 新井は「実戦で立って感覚的なもの、微調整して上げていく」と今後を見据えている。ただ開幕に照準を合わせるという考えはなく、「競争だと思っている」と語気を強めた。

 オフは優勝旅行や名球会イベントなどで大忙し。キャンプ序盤は調整遅れが心配されたが、マイペース調整で確実に仕上げてきた。リーグ連覇が何よりのモチベーション。し烈なチーム内競争に身を投じ、ベテランの存在価値を示す。

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