小窪、今季は代打の切り札打ァ! 追い込まれても…猛反撃に勢いつけた

 「オープン戦、広島3-3オリックス」(20日、マツダスタジアム)

 閉塞(へいそく)感を打開する一打にベンチが沸いた。七回まで瀬戸内高出身でドラフト1位・山岡(東京ガス)の前に、無得点に封じられていた。3点を奪い同点とした八回。猛反撃に勢いをつけたのは広島・小窪哲也内野手(31)のバットだ。

 「去年は右方向に打てなかった。体勢を崩されても打てたのは、シーズンでも続けたい」。1死二塁から外角のスライダーを捉え右前適時打。2ストライクと追い込まれた状況で決め球を一振りで仕留め、新人右腕をマウンドから引きずり下ろした。

 小窪の一打に堂林、バティスタが続いた。「七回までは完封ペース。残念な流れを八回、ワンチャンスで変えた。評価します」と緒方監督。高い集中力で結果を残した小窪を称えた。

 代打の切り札として期待される今季は、昨季と同じ轍(てつ)を踏むわけにはいかない。15年は代打での打率・380を誇ったが、昨季は・154。打撃不振のため8月28日に出場選手登録を抹消され、リーグ優勝を決めた9月10日の巨人戦はベンチ外だった。

 オープン戦は残り5試合。まだ本調子ではないものの、この打席を復調のきっかけにする。「1打席に集中して、球をつかまえる確率を上げていきたい」。選手会長という重役を果たしながら、プレーでもチームをけん引する。

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