カープ侍トリオ26日出撃OK ベストメンバーでOP戦有終飾る

 WBCに参加していた広島の菊池涼介内野手(27)、田中広輔内野手(27)、鈴木誠也外野手(22)が25日、マツダスタジアムで練習を再開。約3時間、汗を流した。26日のソフトバンク戦(マツダ)でチームに合流する。緒方監督は3人の起用を明言。オープン戦最後の一戦でベストオーダーを組み、リーグ連覇を狙うシーズンに向かう。

 雲ひとつない青空の下で、サムライ戦士の笑顔がはじけた。今年初めてとなる本拠地での練習だ。WBC準決勝でのアメリカとの死闘を終え、23日に帰国。休日は1日しかなく、肉体的な疲れや時差ボケが残るものの菊池、田中、鈴木は軽快な動きをみせた。

 ノックを受けると、フリー打撃を開始した。丁寧なスイングで白球をはじき返す。WBC期間中に「日本のボールを使って練習していた」という田中。守備、打撃の両面で、統一球への対応は問題なさそうだ。

 世界一奪還の目標は準決勝でついえたが、かけがえのない財産が残った。田中が最も印象に残っているのは、メジャーリーガーとして唯一参加した青木(アストロズ)の存在だ。団結力を生むためナインに積極的に声を掛けたり、決起集会を開いたりしたという。自身もチームでは内野のリーダーという自覚がある。「言動が勉強になった。引っ張っていく立場として生かしたい」と力を込めた。

 最年少野手として参加した鈴木は、5試合に出場し14打数3安打で打率・214。打撃状態は上向かずベンチを温める試合も続いた。「松田さんがベンチで声を出して盛り上げたりしていた。いろいろなことが勉強になったし、技術のなさも感じた。プラスになった」。成長の糧となる貴重な大会だった。

 26日から1軍に合流し、オープン戦最後となるソフトバンク戦に出場する予定。「3打席か1打席かは、体の状態を見てから決める」と緒方監督。チームはこの日、敵地でソフトバンクにオープン戦では31年ぶりとなる継投によるノーヒットノーラン負けを喫した。サムライ組が加わっていれば結果は違っていたはず。ベストメンバーでオープン戦を締めくくれるのは、開幕を見据えて打線を組む上で大きなことだ。

 WBC7試合すべてに「2番・二塁」で出場した菊池は「やるしかない」と前を向く。田中も「3人が帰ってきて弱くなったと言われたくない」と闘志を燃やした。世界一を果たせなかった悔しさを力に変え、連覇を目指すシーズンへと臨む。

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