中崎、今年もカープの守護神任せた OP戦“不調”も昨年の実績考慮

 「オープン戦、広島1-1ソフトバンク」(26日、マツダスタジアム)

 最速は144キロ。一打勝ち越しの場面も作られた。それでも広島・中崎翔太投手(24)はピンチを切り抜け、無失点で仕事を終えた。「まずは後ろでスタートしましょう」と緒方監督。試合後、指揮官からゴーサインを出され、2年連続で守護神として開幕を迎えることが決まった。

 1-1の九回。今村、ジャクソンと「勝利の方程式」2人の後を受けた。連打を浴びるなど2死満塁とされたが、最後は左翼後方への飛球を松山が好捕し、スコアボードに「0」を刻んだ。

 春季キャンプ終盤にインフルエンザを発症し調整に狂いが生じた。前回24日のソフトバンク戦では1回1失点で、この日まで守護神決定が延期された。だが「実績がある。自信を持って投げてほしい」と畝投手コーチ。昨季34セーブを上げた右腕への信頼は、揺るぎはなかった。

 「しっかり結果を出さないといけない。開幕までに状態を上げていきたい」。首脳陣の期待に感謝し、力を込めた中崎。準備を整えて3月31日の阪神戦を迎える。

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