「ウエスタン、ソフトバンク３－５広島」（２９日、タマホームスタジアム筑後）

　広島のドラフト３位・床田寛樹投手（２２）＝中部学院大＝が２９日、ウエスタン・ソフトバンク戦（筑後）に先発した。開幕前最後の登板で６回、８９球を投げて３安打１失点と好投。上々な仕上がりを披露した。１軍公式戦デビューは４月５日の中日戦（ナゴヤドーム）が有力。初登板初先発初勝利を狙う。

　準備万端だ。床田が開幕前最後の実戦マウンドで、６回を３安打１失点。１軍公式戦初登板初先発が濃厚な４月５日・中日戦（ナゴヤドーム）での初勝利へ、弾みをつけた。

　「左打者への内角と、右打者に対するスライダーをテーマにしていた。甘くなった球もありましたが、要所ではしっかり投げることができた」

　一回、二回を三者凡退に抑える完璧な立ち上がり。唯一の失点は三回だ。１死から二塁打と内野ゴロで２死三塁のピンチを背負うと、低めへの投球がワンバウンド。暴投で１点を失った。だが、その後は崩れることなく、最少失点で予定イニングを投げ終えた。

　２２日のオープン戦・オリックス戦（京セラ）では、外角一辺倒の投球で５回１０安打５失点と結果を残せなかったことを反省。「フォームのバランスや投球に対する意識を見直しました」と課題修正に手応えをつかんだ。

　ジョンソンとともに、貴重な左の先発。初陣での初勝利へ向けて「投げるからにはもちろん勝ちたい。勝つことでチームにも貢献できているということなので」と気持ちを高ぶらせた。デビュー戦を白星で飾り、最高の形でルーキーイヤーの第一歩を踏み出す。