バティスタ 6戦9打点!昇格から負け知らずVの使者!!
「交流戦、楽天3-12広島」(9日、Koboパーク宮城)
パワーだけではない。柔らかい打撃も広島・バティスタの魅力だ。0-0の二回1死二塁。ツーシームを流し打ち、一塁線を破った。「スライダーが頭にあったけど、速い球に負けずコンパクトにスイングできた」。先制の適時二塁打は攻撃陣に勢いをつけ、ジョンソンに勇気を与えた。
昨季は変化球への対応に苦しんだが、今季は課題を克服した。朝山2軍打撃コーチらの指導でフォームをすり足に変更したことで対応力がアップ。ウエスタンで打率・363を残し、支配下登録を勝ち取った。1軍では6安打すべてが長打。確実性が上がった打撃はチームにとって大きな武器になっている。
戦友にも刺激を受けている。この日、メヒアがウエスタン・オリックス戦で6号2ランを含む2安打3打点と大暴れした。石井打撃コーチは「メヒも高い能力がある」と太鼓判を押す。ともにカープアカデミー出身でジャパニーズドリームを誓い合った仲だ。戦いの場は異なるが、切磋琢磨(せっさたくま)する気持ちは忘れていない。
代打で出場し、初打席初本塁打で衝撃デビューを飾った3日のロッテ戦以降、チームは6連勝で自身も6戦9打点。「みんなで勝っているんだ。でも、うれしいね」と目尻を下げた。その太い二の腕で、今後も勝ち星をもたらす。