丸3連発!5年連続2桁弾!連勝ストップもたかが一敗

 「交流戦、広島3-5ソフトバンク」(16日、マツダスタジアム)

 広島の丸佳浩外野手(28)が3打席連続アーチをマークした。一回に9号ソロを放つと、四回は5年連続の2桁本塁打となる10号ソロ、そして六回に11号ソロをたたき込んだ。1試合3本塁打は自身初。3打席連発は球団では12年のニック以来5人目(6度目)の偉業だ。試合には敗れて交流戦成績は11勝5敗となり、ソフトバンクに並ばれて首位タイ。交流戦はあと2試合。球団史上初の交流戦最高勝率へ、背番号9が連勝へ導く。

 異様な緊張感が本拠地に漂った。2点を追う八回無死一塁での第4打席。丸の4連発を期待し、スタンドからは「佳浩コール」が湧き起こった。結果は空振り三振。「ああいうところでつなげなかったから厳しい展開になった」。大きなため息に包まれながら、悔しい表情を浮かべてベンチに引き揚げた。

 圧巻の3打席連続アーチだった。初回の第1打席、バンデンハークが真ん中付近に投じたスライダーを逆方向へはじき返した。打球は高々と舞い上がり、左翼席上段に着弾。アーチ劇場の幕開けとなる9号ソロとなった。

 続く四回の第2打席では追い込まれながらもファウルで粘り、直球を完璧に捉えた。左中間席へ運ぶ一撃は5年連続の2桁本塁打となる10号ソロ。そして六回1死で迎えた第3打席。甘く入った直球を完璧なスイングで捉えた。大声援に押された白球は、左翼フェンスを越えていった。

 3打席連続本塁打は、球団では12年5月8日の阪神戦(新潟)で記録したニック以来5人目(6度目、江藤が2回記録)。マツダスタジアムでは初となる快挙だ。それでも勝利に導けなかったことで「特に何もないです。負けていますし、その程度のあれなので」と淡々と話した。

 それでも個人的にはバンデンハークに借りを返した。2年前の対戦では3打数2三振。「良いスイングが3つともできた。ある程度甘いコースを一発で仕留められた。逆らわずではないですけど、良い形で入れた」。強引にいかず、左方向へ打ち返したことが最高の結果へとつながった。

緒方監督も評価

 チームの全得点を叩きだした丸について、緒方監督は「気合が入っていたね。すごい集中力」と評価。ただ他の選手が打ちあぐねたことに「(打線も)集中して、しっかり打ちにいった中でのあと一本というのが出なかった」と厳しい表情だった。

 敗れはしたが、まだ球団史上初の交流戦最高勝率の可能性が懸かっている。交流戦は残り2戦。「今日やられてしまったので、しっかり切り替えて明日またやるしかない」。不動の3番が全力でチームをけん引する。

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