ジョンソン 痛恨1球 立て直して5回1失点も井納にV打許す…

 「セCSファイナルS・第3戦、広島0-1DeNA」(20日、マツダスタジアム)

 願いは届かなかった。最終回、一塁側ベンチの最前列で見守った広島のクリス・ジョンソン投手。試合終了の瞬間、悔しさをにじませながら真っ先にロッカールームへ引き揚げた。

 「あれがきょうのゲームを決めてしまった。流れは全てベイスターズの方にいってしまっていた」

 先制点はまさかの一打だった。二回2死走者なしから連打を許して一、二塁。打席には投手・井納を迎えた。カウント1-1からの3球目、内角への149キロ直球をバットに当てられた。二塁・菊池の頭上を越される右前適時打。この1点が両軍唯一の得点となる痛恨の一打となった。

 チームの大黒柱として期待された今季。体調不良など度重なる離脱で、レギュラーシーズンは不本意な結果となった。13試合の先発で6勝3敗、防御率4・01。ポストシーズンでの巻き返しを誓い、託された決戦での登板に臨んだ。

 状態に不安は全くなかった。5回6安打1失点。三回まで毎回安打を許してピンチを招いたが、2度併殺に打ち取るなど最少失点に抑えた。四、五回は三者凡退。「序盤はタイミングがずれている状態だったが、中盤はしっかりと立て直していい投球ができた」とシーズン同様に粘り強い投球を見せつけた。

 21日から2日間、広島の天気は雨予報だ。2試合が中止となり3勝3敗になれば、中4日で25日の決戦に登板することが濃厚。「別に修正するところは何もない。今日の試合の内容を見てもらって分かるように、明らかないい当たりは一つしかなかった」と頼もしい言葉を口にした助っ人左腕。大一番へ向かう心構えはできている。

 戦いはまだここからだ。登板機会が巡れば、借りは必ず返す。リベンジを果たし、チームを日本シリーズの舞台へと導く。

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