広陵・中村『一番星』宣言 カープ1位指名公表…ライバルより「先に目立ってやる」

 広島が26日のドラフト会議での1位指名を公表している広陵・中村奨成捕手(18)が25日、広島市内の同校グラウンドで取材に応じた。高校日本代表での戦友、早実・清宮、履正社・安田よりも先にプロの舞台で活躍することを宣言。高校生No.1捕手が運命の時を待つ。

 運命の日がいよいよ翌日に迫ったが、普段通りに練習用のユニホームを着てグラウンドに現れた中村。プロの扉を前にして、落ち着いた口調ながら、表情には高ぶる気持ちがにじみ出ていた。

 「ドキドキと不安の気持ちです。(9月29日の)志望届提出からここまでの間、少し長く感じました」

 中村の名を全国区にしたのは、今夏の甲子園。清原和博(PL学園)を超える1大会6本塁打の個人最多本塁打を更新するなど、チームの準優勝に貢献。強肩強打の高校生No.1捕手として、注目度は一段と増した。

 入団前から気合は十分だ。今夏、カナダで行われたU18世界野球選手権で共に代表入りした早実・清宮、履正社・安田にライバル心を燃やす。「2人には高校で一歩先に目立たれた。同じラインに立って、今度は自分が一番先に目立ってやるという気持ちです」と力を込めた。

 広島県出身で、18年間過ごした地に愛着はあるが、希望球団はない。「12球団のどこでもOKと気持ちで待っています。どこでも来いや、という気持ち」。複数球団からの指名も見込まれるが、どこが引き当てても入団する構えだ。

 一方で広島は早い段階から1位指名を公表し、高く評価している。「自分の地元であり、優勝しているチームから公言してもらえるのはすごく光栄なことだと思います」と好印象を隠さなかった。

 数多くの選手をプロに送り出してきた中井哲之監督(55)は進路先を天命に任せる考えだ。「なるようにしかならない。複数球団になった場合、引いていただいたくじが一番いいくじだと思っている」と冷静に話した。

 この日は、グラウンドで後輩らと一緒に練習。体幹トレーニングやダッシュなどで汗を流した。ドラフト会議は午後5時から都内のホテルで行われる。「選ばれた球団で、成長できるようにやっていきたい」と中村。憧れの夢舞台はもう目前。平常心で指名を待つ。

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