ドラ4・永井 目標トリプルスリー! 二松学舎大付の先輩・誠也さん超えます

 広島からドラフト4位指名された永井敦士外野手(17)=二松学舎大付=が1日、都内の同校で高山スカウト、尾形スカウトから指名あいさつを受けた。同校OBの鈴木はあこがれの存在で、目標は“誠也超え”。走攻守三拍子そろったプレースタイルに加え、新井のような強じんな体を併せ持つ男は、日本ハム1位指名の早実・清宮に早くも対抗心メラメラ。鯉の猛練習に耐え、世代No.1スラッガーを目指す。

 “誠也2世”を目指す男は、まるで野武士のような風貌だ。178センチ、88キロのたくましい体形。りりしくて、太い眉がトレードマーク。度胸も据わっている。永井は照れ笑いを浮かべて、ドラフト直後にあった先輩・鈴木とのやりとりを明かした。

 「(誠也さんから)『おめでとう』と言われて、『電話越しでいいからサイコーですと叫べ!』と言われたので…叫びました!」

 あこがれの先輩から受けた最初の洗礼は勢いでクリアした。高校通算47本塁打、50メートル走5秒8、遠投96メートル。誠也のように走攻守、三拍子がそろう。「誠也さんみたいに、愛される選手になりたい。追いついて、追い越せるように練習したい」。プロでの目標はトリプルスリーの達成だ。

 食べて走って、強じんな肉体を作り上げた。小2の頃「青空ベースボールクラブ」で野球を始め、中学時代はボーイズリーグと並行して陸上部に所属した。埼玉県草加市の大会で陸上部員を抑えて1位に輝いたこともある。

 ボーイズリーグでは冬場の厳しい練習にも耐えてきた。練習帰りにはいつもコンビニのおにぎりをペロリ。チームメートが軒並み体重を落とす中、永井だけは93キロまで増量することに成功したという。

 一歩先を行く同世代にも、対抗心をメラメラと燃やす。「中村奨成、安田くん、清宮。負けないように自分が上に行く」。中でも同じ東京でしのぎを削ってきた清宮は特別な存在だ。

 「東京で一番注目されていた選手。対応能力があって、甘い球を一発で捉える。プロでは自分が一番目立てるように努力したい」

 “新井2世”の可能性も秘めている。尾形スカウトは「右方向に力強い打球を打てるのは誠也に似ている」と評価し、「粗削りな部分はあるが体の力強さ、脚力、能力が高い。ケガがなく、練習もできる。新井さんのようです」と表現した。

 高校時代は外野手だったが、現在は球団の方針で三塁に挑戦中。基本のゴロ捕球から反復練習に汗を流す日々だ。「練習はうそはつかない」と永井。ドラフト4位から、泥くさく一流へ成り上がる。

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