カープ新井、CS敗退「今でも悔しい」 来季こそ「何が何でも」日本一

 広島の新井貴浩内野手(40)が16日、今季の悔しさを胸に持ち続けて来季へ臨むと誓った。広島市中区のグリーンアリーナで行われた「第23回全国女性消防団員活性化広島大会」にゲスト出演後、思いを語った。CSファイナルSでの敗退を新たな力に変え、来季こそ日本一を勝ち取る構えだ。

 真っすぐなまなざしが2018年シーズンへの強い思いを示していた。CSファイナルSでDeNAに敗れ、日本一の夢が絶たれた。来季へ向けての意気込みを問われると、新井はしばしの沈黙の後、言葉をつむいだ。

 「今でも悔しいし、この悔しさを忘れることはない。それを持って来年に臨みたい。こういう気持ちは、今までになかったかもしれない」。時折、唇を結びながら言った。

 2位・阪神に10ゲーム差をつけてリーグ連覇を達成した。喜びはつかの間。CSファイナルS第1戦に勝利してアドバンテージを含めて2勝としたが、第2戦以降は歯車がかみ合わず4連敗を喫した。「シーズンの始まりから日本一を(目標に)設定していたから…」。夢半ばでの終戦だけに、すぐに忘れ去ることはできない。

 悔しさが新たな原動力になっている。敗退直後から筋力トレーニングを中心に追い込んできた。トレーニング中にはCSでの戦いが頭をよぎることが「ある」という。年齢を重ね、若い頃と同じような体の回復力はない。それでも「極端に言ったら、ちょっと(筋肉が)ピリッときても良い」と歯を食いしばっている。

 「バリバリ」「バキバキ」という状態の体を休めるため、この日の夜から大分県由布市での湯布院リハビリキャンプに参加した。14人が集い、シーズンの疲れを癒やす場所での会話は、自然と今季の戦いを振り返るものとなる。「押しつけはしない」とした上で投手、野手の垣根を越えて自らの思いも伝える構え。「各個人が日本一を取りたいんだという気持ちを、今年以上に持たないと足をすくわれる」。5日間をかけて団結力を強くしていく。

 広島包囲網を形成するセ・リーグ5球団からのマークが、さらに厳しさを増すのは間違いない。その壁をナイン全員で乗り越えていく。あくまでリーグ3連覇は「通過点」と話す。来季こそ日本の頂点へ上り詰めてみせる。「何が何でもつかみ取りたい。そういう気持ち」。来季は節目のプロ20年目。新井が全力でチームを頂へとけん引する。

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