広輔、来季も“鉄人”遊撃手 阪神・鳥谷の金言で誓った、3年連続フル出場

 広島の田中広輔内野手(28)が18日、広島市のマツダスタジアムで契約更改交渉を行い、6200万増の1億4000万円でサインした。今季は盗塁王と最高出塁率で初タイトルを獲得。年俸が初の大台突破した5年目の来季は真価が問われる。阪神・鳥谷からの助言を参考に遊撃手として3年連続フルイニング出場を誓い、同時に5年連続盗塁王に輝いた元阪神でJR東日本の先輩・赤星憲広氏に近づくことを目標に掲げた。(金額は推定)

 充実感が表情からあふれ出ていた。6200万アップの年俸1億4000万円。来季5年目にして、初の大台を突破した。「一つの目標にしていたところだったので、素直にうれしい」。不動の1番としての活躍を反映した金額に納得の一発サインだ。

 飛躍の1年だった。2年連続で全143試合にフルイニング出場し、打率・290、8本塁打、60打点。出塁率・398と自己最多35盗塁で初タイトルを手にした。遊撃手部門で堂々のベストナインにも輝いた。

 「レギュラーとして試合に出続けることは、僕の中で一番大切にしていること。今シーズンも休まずできたことは、自分でも褒めてあげたい。2年続けてきたので、やれるところまで続けてやりたい」

 フルイニング出場には特に強いこだわりを持つ。今季は遊撃手として球団史上初となる2年連続での達成。他球団では阪神・鳥谷が667試合で遊撃手の日本記録を持つ。田中も15年4月1日・DeNA戦(横浜)から425試合フルイニング出場を継続している。

 今年出場した球宴では、鳥谷に試合に出続ける秘けつを聞いた。「動かなくなった時にどうしていますか?」「疲れてきた時には何をしていましたか?」などと疑問をぶつけた。“鉄人遊撃手”の先輩からは「少し前に守ってみたら」とか「多く走ってみたら」との助言を受け、今季後半戦から取り入れていたことを明かした。

 まだまだ高みを目指す。来季の盗塁数の目標は40個に設定した。「失敗が今シーズン11個あった。少し遅れた時に行ってしまったのも多々あったので、踏みとどまって待てれば増えてくるのではないか」と分析。JR東日本の先輩でもある赤星氏は阪神時代に01年から5年連続で盗塁王に君臨。「少しでも追いつけるように頑張りたい」と気持ちを高ぶらせた。

 球団史上初のリーグ3連覇、そして34年ぶりとなる日本一へ。不動の「1番・遊撃」として、田中が2018年シーズンもチームをけん引する。

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