ドラ1中村奨、プロ初ブルペンで快音捕球 打撃高評価もまずは守り

 広島のドラフト1位・中村奨成捕手(18)=広陵=が16日、廿日市市の大野練習場で行われた合同自主トレでブルペンに入り、初めてプロの球を受けた。3年目左腕・オスカルが投じた31球に心地良いミット音を響かせた黄金ルーキー。頼れる捕手になるための第一歩を踏み出した。

 一球一球、丁寧に捕球した。中村奨がプロとなり初めてブルペンに入った。昨季終了後から横手投げにフォーム変更したオスカルの球にミットをならす。31球を受け「楽しかった。いい音が出せるようにと思って受けました」と声をはずませた。

 今年2年目の坂倉の隣で中腰に構えた。捕球後には「ナイスボール!」と声をかける場面も。「初めてだけど、遠慮しがちにならないようにと思っていた」。リズム良く、投げやすいように気を配るのは捕手としての本能だ。コンビを組んだオスカルは「しっかりキャッチングしていたと思う」と目尻を下げた。

 投球を受けるのは昨年11月下旬以来。左腕のスライダーに「考えていたよりも手元に近くなってから曲がる」と振り返った。プロ入りに際して新調したミットは徐々に手になじみ、形ができてきた。今後はブルペン入りする投手が増える。数多くマスクをかぶり、それぞれの特徴を頭にたたき込んでいく。

 昨夏の甲子園では1大会個人最多の6本塁打。その打撃が注目される中、この日初めてその打撃を見た東出打撃コーチが「トップが決まっていて、手が動かないのが良い」と評価した。ただ中村奨自身は守備面を最優先に考える。「まずは守りからです」。力強い言葉に思いを込めた。

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