カープ会沢“故郷星”雨中の2安打 茨城でネバネバ好リードだっぺ

 「巨人3-9広島」(23日、ひたちなか市民球場)

 12年ぶりの凱旋試合で存在感を示した。茨城出身の広島・会沢翼捕手(30)が攻守でチームを引っ張り、白星を手繰り寄せた。バットでは2安打1打点。マスクをかぶっても岡田ら3投手を根気強くリードした。「昨日(22日)負けている。勝つことができて良かった」と胸をなで下ろした。

 初回、4点先制した後の1死。あいさつ代わりに右翼線二塁打を放ち、拍手喝采を浴びた。新井が一塁線を破る2点二塁打を放って迎えた四回1死三塁では右前へ運んだ。地元ファンの期待に応える勝負強さを見せた。

 試合前から雨が降り続き、グラウンド環境は厳しかった。巨人・吉川光が制球を乱す一方、懸命に岡田の粘りを引き出した。「投げやすいように」と大きなジェスチャーで示したり、投球後はベンチ前で肩を叩きながら言葉を交わしたりするなど、精神面での安定を促した。

 思い出が詰まったひたちなか市民球場だ。水戸短大付3年の06年7月20日、夏の茨城大会2回戦で特大2ランを放った。「バックスクリーン右にね。懐かしいな」。4回戦で敗退し、甲子園には届かなかったが今でも記憶に残る一発だ。

 スタンドには両親を含む約30人もの親族が駆けつけた。「両親が見に来ていたし、その前で勝つことができて良かった」。雨中の一戦で故郷に錦を飾った男は、この日一番の笑顔を見せた。

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