野村 大量援護も踏ん張れず、5回6失点…
「広島10-9巨人」(20日、マツダスタジアム)
ふがいない自分を責めた。二回までで7点のリードをもらいながら2発の本塁打であっという間に差を縮められた。広島・野村が5回8安打6失点と炎上。責任を果たせず「しっかり投げ切ることができなかった」と唇をかんだ。
「ランナーをためてからの一発が反省点です」。7-0の四回1死一、二塁では陽岱鋼に左越え3ランを被弾。続く五回も同じ1死一、二塁でマギーに左翼席へ運ばれ1点差とされた。打たれた球はいずれも高めに浮いた初球の変化球。制球力が持ち味の右腕にとっては悔いが残る1球だった。
万全の状態を整えて臨んだ一戦だった。球宴期間中は、ランニング量を増やすなど普段はできないトレーニングを行った。気になる蒸し暑さも「好きですね」と即答し、問題にはしなかった。
西日本豪雨後、本拠地で初めてとなる試合で先発を託された。「プロ野球選手として一生懸命、頑張りたい」と力を込めていた。地元の岡山県倉敷市も大きな被害を受けており、この日にかける思いは強かったが、悔しい結果に終わった。
投手陣の安定感がリーグ3連覇を狙って戦う上で大きなカギになる。野村は自身初となる開幕投手を任されながら前半戦は背中の張りで一時、戦列を離れた。後半戦での巻き返しが秋の歓喜につながるだけに次回登板は負けられない。