安部、今年こそCS初安打から日本一貢献「ヒーローになる気持ちで」
広島の安部友裕内野手(29)が14日、CSでの初安打を誓った。16、17年と計10打数無安打に終わっており、2年連続でチームの力になれていないため、今年にかける思いは強い。ヤクルトを下し、勝ち上がってきた巨人投手陣を打ち崩して、日本シリーズ行きの道を切り開く。
安部は真っすぐ前を向いて言葉を紡いだ。過去2度のCSは、悔しさだけが残っている。「以前は空回りしてしまった。だからCSに対する思いは強い」。“三度目の正直”となる今年。結果を残してチームに貢献する意気込みだ。
16年は3試合に出場して8打数無安打。正三塁手として出場していた17年は、リーグ優勝を決めた阪神戦で右ふくらはぎに死球。その後「打撲箇所の血腫除去」手術を受けた影響で、第4、5戦に代打で出場したのみと通算では10打数無安打に終わっている。
今年は三塁でのスタメン出場が濃厚。3度目となる短期決戦は、平常心で臨めるかがカギになる。「積み重ねてきたものがある」。出場数や年齢を重ねたことで、これまでとは違う精神状態で臨むことができそうだ。
この日のナイター練習中、対戦相手が巨人に決まった。今季の対戦成績は打率・188と対5球団の中で最も悪い。それでも「そこは気にならない」とキッパリ。気持ちを切り替えて打席に立つ。
本番前最後の実戦形式となったシート打撃では、永川から左前へ運び、守備がもたつく間に二塁へ滑り込んだ。打撃状態は上向き。「シーズン中も毎試合、ヒーローになる気持ちで戦ってきた」。光り輝くための準備はできた。