西川、外野に本格挑戦!三刀流キャンプイン、出場機会増へ鍛錬の秋

 「広島秋季キャンプ」(11日、日南)

 広島の秋季キャンプが11日、宮崎県日南市の天福球場でスタートした。西川龍馬内野手(23)は、今秋から本格的に外野の守備練習に着手。本職の三塁に加え、シーズン中から取り組んでいる一塁と合わせ“三刀流”となる。打撃が非凡なだけに、複数ポジションをこなせれば出場機会は増える。新たな挑戦が始まった。

 まぶしい西日を浴びながら西川は言った。「きょうは守備に始まり、守備で終わりました」。午前9時から始まった秋季キャンプ初日。早出練習で外野ノックを受け、全体練習終了後の重点練習でも中堅に入った。自らの可能性を広げるための取り組みが本格的にスタートした。

 シーズン終盤に外野の練習を始めていたものの、試合前練習で打球を受けるのみ。この日の早出練習では、坂倉とともに広瀬外野守備走塁コーチから足の運び方やグラブの出し方など、基本を一から教わった。

 社会人まで本職はショート。敦賀気比時代に遊びで右翼を守ったことがあるだけで、ほぼ初めてと言っていい。それだけに「新鮮な感じはありました」と言った一方で「特に背走しながらの後ろの打球が難しい。フェンスが気になってしまう」と振り返った。

 秋季キャンプは20日まで。短い期間だけに、内野で守備に就いている最中でも野間など外野手の動きに注意をこらす。「それなりに外野を守っていられるようにならないといけない」。来年の春季キャンプ中には不安なく任せられるまでには力をつける覚悟だ。

 新井が今季限りで現役を引退。国内FA権行使を表明した丸は、宣言残留が認められているものの移籍の可能性がある。今秋、チームのテーマは戦力の底上げ。緒方監督は西川だけではなく全選手を対象にして「1つのポジションより複数を守れた方がチャンスが増える。可能性を見たい」と期待した。

 今季、西川は107試合に出場。規定打席に到達はしなかったが、打率・309、6本塁打、46打点を記録した。その半面、守備には課題が残った。「外野をすることでスローイングが良くなる。自分も現役時代にそうだった」と東出打撃コーチ。今回の挑戦は、三塁守備での送球安定という相乗効果を狙ったものでもある。

 守備練習に多くの時間を割きながら、休憩時間を短くするなどしてスイング量は維持していく構え。定位置をつかみ取るための、鍛錬の秋は始まったばかりだ。

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