佐々岡コーチ鬼になる!サバイバル予告 第1クールで1、2軍入れ替えも…

 広島の佐々岡真司投手コーチ(51)が22日、来年春季キャンプでのサバイバルを予告した。今秋キャンプに参加した若鯉の多くが1軍キャンプに参加する方向で、コンディションや内容が伴わなければ、第1クール終了後に2軍スタートの選手との入れ替えを示唆した。緊張感のある中で投手力の底上げを目指す。

 例年にも増して緊張感ある春季キャンプになる。普段は優しい“仏”の佐々岡投手コーチが表情を引き締めた。投手力底上げを目指す来年の春季キャンプ。たるんだプレーは一切、許さない。

 「1クール終了時点での入れ替えもある。(若手には)期待するところはあるけど、ダメなものはダメだから。初日のブルペンでしっかりとした球が投げられないとか、体ができていないとか」

 2月1日にキャンプイン。4日が休日のため、第1クールはわずか3日間しかない。短期間でもシビアな目で判断していく。

 今年同様に投手は20人強が参加予定で、多くの若鯉が名を連ねそうだ。選手名こそ明かさなかったものの「秋のキャンプで良いものを見せてくれた選手を連れていきたい」。来年1月の状態を確認してからの最終判断になるが薮田、床田、平岡、山口らに加え、即戦力として期待するドラフト2位・島内(九州共立大)がメンバー入りしそうだ。

 入れ替えの判断基準の一つがフィールディングになる。「投げるだけが仕事じゃない。守備も大事な仕事。総合力だよ。秋にできなかった選手もいるんだから」。同コーチが1軍に昇格して初めて迎えた今秋は連日、投内連係などが行われた。ゴロ捕球一つが勝敗を左右することもある。高い意識で取り組ませただけに、それを継続してできるかがポイントだ。

 今季のチーム防御率はリーグ3位の4・12だった。リーグ4連覇と日本一には、投手陣のさらなるレベルアップが欠かせない。今季は2年目のアドゥワが開幕から台頭し、シーズン途中にはフランスアが大きな戦力になった。そんな存在を待ち望んでいる。

 「今のオフの期間が本当に大事。しっかりと準備をしてきてほしい」と話すと、続けて「秋とは違った雰囲気になる。その中でどれだけやれるか。アピールしてほしい」と期待した。厳しく、そして激しい競争の中から強固な投手陣を作り上げていく。

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