ドラ2・島内、上々初ブルペン 大瀬良絶賛「バランス良い」腕振りしなやか

 広島の合同自主トレが15日、廿日市市の大野練習場で始まった。ドラフト2位・島内颯太郎投手(22)=九州共立大=が初めてブルペンに入り、捕手を立たせたまま50球を投げた。大学の先輩・大瀬良も素質に目を見張った右腕は今後、ペースを上げて調整する方針。万全の状態で春季キャンプ初日のブルペンに立つ。

 そのフォームに、球筋に、誰もがくぎ付けになった。視線の先には島内がいる。これが7日から始まった新人合同自主トレを含め初めての投球練習。即戦力として期待される右腕はどんな球を投げるのか-。ブルペンの空気が変わった。

 「何球か納得できる球はありました。初めてのブルペンにしては良かったと思います。緊張?しませんでした」。言葉には新人らしく初々しさが漂うものの、物おじしない強心臓が頼もしかった。

 捕手を立たせ直球を50球投げた。「寒いしスピードにこだわらず、真っすぐの回転とフォームを意識した」。小高いマウンドに右足でスッと立つ。小さいテークバックから放たれた球は、きれいなスピンを描きながら捕手のミットを鳴らした。

 九州共立大の先輩でもある大瀬良も自主トレに参加、後輩の投球を生で見るのは初めてだが「バランスが良い」と切れの良い直球ににっこり。他の選手や球団関係者も、しなやかな腕の振りにうなずいた。

 7日の新人合同自主トレ開始から9日目でのブルペン入り。13日にはドラフト5位・田中法(菰野)が新人1番乗りで急きょブルペンに入ったが、右腕は回避した。オーバーペースによる故障は最も避けなければならない事項。キャンプインを見据えたスケジュール管理は徹底している。

 「今後は2日に1回投げたり、時には連投をしたりして肩をつくっていく。キャンプ初日からしっかり投げたい」と力を込めた。大学時代、一度のブルペンで投げた球数は最大で「80球くらい」。多くの球数を投げるのではなく、少ない球数でブルペンに入る回数を増やした調整方法を採ってきた。残りの自主トレ期間でも流儀を貫き準備していく。

 春季キャンプは1軍スタートが濃厚。この日、大瀬良には「環境に慣れることが大事。わからないことがあったら教えるって言ってもらいました」という。2月1日まで約2週間。頼りになる先輩の力も借りながら、即戦力右腕は徐々にギアを上げていく。

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