ドラ1・小園、1軍スタート内定 仕上がり順調!2・11実戦デビュー

 広島は17日、マツダスタジアムでスタッフミーティングを開催。春季キャンプの1、2軍の振り分けが話し合われ、ドラフト1位・小園海斗内野手(18)=報徳学園=の1軍スタートが内定した。早ければ2月11日にも行われる今年最初の紅白戦で、黄金ルーキーが実戦デビューを飾る見込みだ。

 小園がカープの原点である日南からプロのスタートを切る。正式発表こそ先延ばしとなったが、1軍キャンプスタートが内定した。新人王を目標に掲げる黄金ルーキーがまずは第一関門を突破だ。

 緒方監督の高評価に実力で応えた。昨秋のドラフト会議後、4球団競合の末に交渉権を獲得した指揮官は「1月の自主トレで、どういう形で体を作ってくるか。基礎体力がどの程度か把握した中で良ければ、1軍のキャンプに帯同させればいいかなと自分の中で思っている」とリップサービス抜きに異例の1軍キャンプ抜てきを示唆した。新人合同自主トレでの動きをチェックした上で、1軍帯同させる可能性を口にしていた。

 小園は前評判通り、自主トレで軽やかな動きを披露した。ノックでは軽快なグラブさばきを見せ、フリー打撃でも快音を連発。30メートル走でも好タイムをマークした。1軍と合同自主トレした15日には、「体も小さいし、足りないところがある。これから努力してやっていきたいです」と謙虚に語っていたが、周囲の評価は上々だ。

 迎打撃コーチが「トレーニングコーチの話を聞いても、例年になくいい数値を出してくれている。すごく楽しみ。キャンプでの動きにもついてきてくれると思います」とうなずけば、東出打撃コーチも「あれだけ動けたら大丈夫」と太鼓判を押す。ここまでの仕上がりは順調そのものだ。

 さらに誰もが心待ちにするルーキーの実戦デビュー日が浮上した。早ければ第3クール終盤の2月11日にも行われる紅白戦で、高校時代から慣れ親しんだ「1番・遊撃」でスタメン出場する可能性も十分にありそうだ。

 キャンプでは早出練習など一部メニューが免除される可能性もある。スタッフミーティング後に指揮官が「何があるか分からないので、正式発表は1週間後」と慎重を期したように、故障防止が第一だ。キャンプインまで約2週間。緊張感を保ちながら吉報を待つ。

 兵庫県出身の小園が地元への思いを語った。阪神・淡路大震災から24年。小学生の頃から「1・17」は黙とうを行ってきたという。「まだ生まれてなかったので直接は分からないですが、小さい頃から両親や高齢者の方から話を聞いてきました。今日もニュースで見て地元の方のためにと思いました」と神妙に話した。

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