野村「昨年にはない感覚」2年連続開幕投手へ熱投138球

 「広島春季キャンプ」(19日、沖縄)

 広島・野村祐輔投手(29)が19日、今キャンプ初のインターバルピッチングを行った。1試合を想定し、15球の投球と2分間の休憩を9セット。2年連続開幕投手を目指す右腕が本番モードに突入した。次回は25日・楽天戦(コザ)に先発予定で、トレード移籍したかつての同僚・福井との投げ合いを心待ちにした。

 沖縄コザのブルペンに、心地いいミット音が鳴り響いた。第4クール最終日を迎え、野村がインターバルピッチを解禁した。15球の投球練習と2分間の休憩を9セット。最後は3球おかわりし、今キャンプ最多138球の熱投を締めくくった。

 「自分が納得いくというか、感覚が分かればいい。今日の感覚は昨年にはないもの。良かったと思います」

 開幕へ順調にステップを踏んでいる。16日に行われたシート打撃登板では対打者の感覚を養い、この日のブルペンでは本番モードに突入した。野村のインターバルピッチは投球だけでなく、イニング間も想定する。3年ぶり完投も視野に入れ、右腕を振り続けた。

 プロ8年目。投手陣の大黒柱として自覚は十分だ。大瀬良、ジョンソンとの開幕投手争いも、「今に始まったことではない。毎年あること」とサラリ。「しっかりアピールできるようにやっていきたい」と2年連続となる大役へ意欲を示した。

 次回は今季初の対外試合登板となる25日・楽天戦(コザ)に先発予定だ。「福井さんが投げるんですよね?」とトレード移籍した右腕との投げ合いを心待ちにする。テーマは「続けていくこと」とシンプル。経験に裏打ちされた背番号19の調整プランに狂いはない。

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