新助っ投レグナルト、ハンマーカーブ解禁!左の中継ぎ候補必殺球で生き残る

 キャッチボールで変化球を投げるレグナルト(撮影・飯室逸平)
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 広島の新助っ人、カイル・レグナルト投手(30)が10日、登板予定だったDeNAとのオープン戦(下関)が雨天中止となり、マツダスタジアムに隣接する室内練習場でジョンソンと自主練習を行った。対外試合はここまで3試合連続無失点。外国人枠の競争が激しさを増す中、セットアッパー候補にも名前が挙がる左腕は、決め球“ハンマーカーブ”の本格解禁を予告した。

 レグナルトのスーツにハンマーをかたどったネクタイピンが輝いていた。下関遠征の前に訪れたという広島県内のショッピングモールで一目惚れ。決め球の“ハンマーカーブ”にかけて「おもしろいと思って購入しました」と誇らしげに掲げてみせた。

 シーズン開幕まで3週間を切り、いよいよ“ハンマーカーブ”を本格解禁する。ハンマーのように腕を鋭く振り下ろすことから愛称にしたが、ここまでの実戦では封印。140キロ後半の速球、スライダー、チェンジアップを主体にして、対外試合は3試合連続無失点に抑えてきた。

 3月中旬を迎えて、「アームスピードが上がってきた」と準備完了を宣言。満を持して「今まで以上のものを見せられるようにしたい。持ち味のハンマーカーブを投げていきたい」と予告した。

 独特のルーティンが好調の秘けつだ。ブルペン投球の前にはマウンドの傾斜を逆方向に使ってシャドーピッチングを行う。「自分にとっては非常に重要。欠かすことのできないルーティン」。体の開きを抑えるためで、この日もジョンソンとキャッチボールを始める前に繰り返していた。

 ジョンソンの存在も大きいという。先輩左腕は来日5年目。野球はもちろん、過去に生活の中で苦労したことを伝え聞き「気づいたことを言ってくれる。すごく重要で助けられている」と感謝した。

 リーグ4連覇を狙うチームは助っ人の競争も激しい。今季も投手陣は3枠の見込みで、実績十分のジョンソン、セットアッパーのフランスアは当確。2軍調整中のローレンスもわずかに1軍の可能性を残すが、現状は変則右腕のヘルウェグとレグナルトが最後の1枠を争う状況だ。

 米国時代もさまざまな競争に身を投じてきたというレグナルトは「自分は(首脳陣の)決断を待つことしかできない。自分のできることを日々、一生懸命やりたい」と自然体を貫いた。遊び心にあふれたナイスガイ。セットアッパー候補にも名前が挙がる中、切り札の“ハンマー”で1軍枠を切り開いていく。

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