新井氏サプライズ贈呈式に男気サプライズ 黒田氏がロスから駆けつけた!
元広島の黒田博樹氏(44)が16日、マツダスタジアムで試合前に行われた「新井貴浩サプライズ贈呈式」に登場した。グラウンドでは新井氏に「大ジャンプ銅像」を直接渡したレジェンド。盟友の20年間のプロ野球生活を、心からねぎらった。
盟友のためにグラウンドに足を踏み入れると、真っ赤に染まったスタンドから大歓声が湧き起こった。始球式前の贈呈式。サプライズ登場した黒田氏は、スーツ姿で新井氏のもとへ歩み寄る。白い手袋をはめて「大ジャンプ銅像」を贈呈した。
「最後にこれだけのファンから自分のセレモニーで声援してもらう。彼が今まで頑張ってきたことが、こういうことにつながったんじゃないかと思います」
銅像は、新井氏が同僚のサヨナラ打で大喜びする様子がかたどられた。「40歳を超えてこのジャンプをできるのは新井しかいない」と言うと、新井氏は「褒められてるか分からないですけど、わざわざロサンゼルスから来ていただいてありがとうございます」と笑いを誘う一幕もあった。
それでも黒田氏は、銅像にこそ新井氏のプロ20年間が集約されていたと説く。「チームに対しての気持ちが彼の一番象徴してるシーン。3連覇は彼の功績が大きいのかなと思う」とうなずいた。
計11年ともにプレー。お互い15年から広島復帰し、16年には25年ぶりのリーグ優勝を分かち合った。「カープに帰って来た時にゼロからの、ヘタしたらマイナスからのスタートだったかもしれないけど、それをここまでの雰囲気に変えられるのは彼の力」と黒田氏。その言葉に最大級の賛辞が込められていた。