鈴木 完璧3号 苦手メッセンジャーから4番の意地の特大弾「自分のスイングできた」

 「広島2-3阪神」(5日、マツダスタジアム)

 接戦を落とした中でも、確かな輝きを放った。広島・鈴木誠也外野手が一時勝ち越しの特大3号ソロをマーク。空砲となったものの、完璧なアーチを本拠地の夜空に架けた主砲は「積極的に自分のスイングはできているのではないかなと思います」と振り返った。

 場面は1-1の四回先頭。カウント1-1からメッセンジャーの内寄り138キロ直球を豪快に振り抜く。打球はグングン伸び、左中間スタンド後方の防球ネットに跳ね返った。右腕相手に昨季は7打数1安打に抑えられていたが、今季はいきなり手ごわい印象も植え付けたはずだ。

 ここまで開幕7戦3発。リーグ2位タイと、ハイペースで一発をマークし続けている。1点を争う場面で期待に応える4番らしさも示すが、チームが勝利とならなければもちろん悔しさは残る。2-3の八回先頭ではジョンソンから右方向へ大きな飛球を放ったが右飛に倒れており「何とか塁に出たかった」と悔しさを口にした。

 単独最下位でも、まだまだシーズンは始まったばかり。「明日切り替えてやっていければと思います」と鈴木は言葉を紡いだ。勝利への道を切り開くために、鯉の背番号1は常に全力を注ぎ続ける。

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