菊池涼「お兄ちゃんと同じ」神宮で1000安打 長野V打でキクチョーコンビさく裂

 「ヤクルト0-2広島」(27日、神宮球場)

 記念の一打も、勝利を呼び込む一打も手繰り寄せた。広島・菊池涼が通算1000安打を達成。「新井さんもここ(神宮)で2000本を打ったので、お兄ちゃんと同じですし。近づけたら」。長野との“キクチョー”コンビで決勝点を生み出すなど大車輪の活躍を喜んだ。

 通算999安打で迎えた0-0の四回先頭。小川の初球外角141キロを中前へはじき返した。通算933試合目での達成は野村謙二郎、高橋慶彦、前田智徳に次ぐ球団4番目のスピード記録。打率・233に終わった昨季後のオフには「去年達成しないといけない数字」と話しており、今季に懸ける思いは人一倍だ。

 次打席では試合を動かす。0-0の六回2死から通算1001安打目の三塁内野安打で出塁。続く長野が初球を右中間フェンス直撃の二塁打。一走・菊池涼が一気に生還した。「キクが2アウトで出てくれた。積極的にいこうと思ってました」と長野。背番号33の節目を移籍後初の決勝打で花を添えた。

 九回は菊池涼が先頭で猛打賞となる中前打を放ち、長野がマルチ安打となる右前打で一、三塁と好機拡大。会沢の適時打をお膳立てした。緒方監督は「キクの1000安打が勝ち試合になって良かった」と目を細め、菊池涼は「12連戦、長いのでね」と気を引き締めた。長野とともに鯉の2番が猛威を振るう。

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