大瀬良12連戦完投締め さすがエース!6安打2失点で3勝目
「中日2-3広島」(8日、ナゴヤドーム)
広島・大瀬良大地投手(27)が笑顔の花を咲かせた。会沢と勝利のタッチを交わして抱き合った瞬間に感情が戻る。「うまくリードしてくれたので最後まで投げることができた」。12連戦最後の戦い。6安打2失点の完投で3勝目をつかみ取った。
尻上がりにギアが上がった。3-0の二回は3連打などから2失点。連続無失点は20回で止まった。「中盤以降は腕を振っていくことで良くなった」。直球の力強さに加えフォークを効果的に使い、手玉にとった。
八回を終え、佐々岡投手コーチから「行くぞ!」と声を掛けられた。「自分でも行くつもりだった」と気合を入れ直す。最後まで投げ抜く投手が理想像。九回も狙い球を絞らせずリードを守った。
試合中はポーカーフェースを貫く。昨季途中からの信念だ。抑えても打たれても「感情を出しても良いことはないのでね」。常に冷静に-。精神力の強さが好投を生んでいる。
中5日での登板に限れば、昨季から4戦全てで完投勝利している。緒方監督は「結果、内容のある投球を見せてくれるわけだから。信頼を積み重ねて行って、今大きくそこの段階に入っている」と力を込める。大瀬良がエースへの階段を着実に上がっている。