5番西川で貯金「5」連勝「6」 初回3ランで首位巨人と1差

 1回、メッセンジャー(左)から右越えへ先制3ランを放つ(撮影・田中太一)
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 「広島4-0阪神」(18日、甲子園球場)

 広島・西川龍馬内野手(24)が今季1号となる決勝3ランを放った。初回2死一、三塁からメッセンジャーの立ち上がりを捉えた。チームは西川、バティスタの一発攻勢で今季2度目の6連勝。貯金は今季最多5となり、好調キープ。鯉の勢いは止まりそうにない。

 快音を残した打球は瞬く間に右翼ポール際へ消えた。初回、2死一、三塁。今季119打席目、西川に待望の一発が飛び出した。メッセンジャーから価値ある先制3ランだ。超満員の甲子園でクールにベースを一周した。

 「たまたまです。初球から積極的に打ちにいこうと思っていたので思い切っていきました。うまくかぶせて打つことができました」

 いきなり5番の仕事をやってのけた。初回のアーチは2死三塁から4番鈴木が四球で歩いた直後だった。前日17日の四回も2死一塁から鈴木が四球で歩き、一、二塁となった場面で先制打。重圧が襲う場面でも自然体だ。「チャンスなら(走者を)かえそうと思うけど、5番打者というより、5番目の打者という気持ち」。5月の月間成績は打率・320、1本塁打、10打点。「鉄板焼きを食べながら迎えた」という令和は絶好調だ。

 昨季の初アーチは6月10日の楽天戦(マツダ)。今季1号を「早いぐらい」と振り返ったが、一発長打も西川の魅力だ。オフは日本ハム・近藤の自主トレに参加。練習後は打撃練習の映像を見返し、「下半身を使ったら飛ぶ」とヒントを得た。将来的には「レギュラーで出るなら20本ぐらい打ちたい」ときっぱり。高度な打撃技術に磨きがかかっている。

 外野守備でもキラリと輝いた。六回1死から大山の打球に猛然とダッシュ。華麗にスライディングキャッチを決めた。「一歩目は下がったんですけどね、いいところはそこだけです」。昨秋から本格的に外野に挑戦した。春先には「ゴールデングラブを狙いますよ」と言うぐらい、本気で取り組んでいる。

 3番バティスタと5番西川のアベックアーチに緒方監督はニンマリだ。「誠也が4番でどっしりと存在感を出してくれている。前後を打つバティスタの状態も上がっているし、西川には数多くチャンスの打席が回ってきている。プレッシャーも大きいと思うけど、勝負強さを見せてくれている」。定位置取りを狙う24歳へ指揮官の期待も大きい。チームは今季2度目の6連勝。鯉の勢いは増すばかりだ。

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