ジョンソン、キレな勝った ぬかるんだマウンドにも!打球直撃にも!

 「交流戦、楽天2-4広島」(16日、楽天生命パーク宮城)

 力投で勝利を手繰り寄せた。広島のクリス・ジョンソン投手(34)が6回3安打2失点でチームトップタイの6勝目。雨中の登板でも、打球が直撃しても、懸命に腕を振り続け「何とか6回もった。降板した後の七回に点を取ってくれた攻撃陣のおかげ」と感謝した。

 序盤はぬかるんだマウンドに手こずった。初回に1点を献上。同点の二回は先頭からの連続四球をきっかけに2死一、三塁のピンチを背負うと、島内の打球が左太もも付近を直撃し、適時内野安打に。マウンドにトレーナーらが駆け寄るも、痛いそぶりを見せることなく続投。その後は意地を見せる。

 「できることはストライク先行でいくこと」。二回まで59球を要したが、三回を8球、四回を7球で終えるなど「三回からは自分のリズムで投げられた」とうなずく。終わってみれば三回以降は無安打投球だ。

 佐々岡投手コーチが課題に挙げていたのは「切り替え」。前回8日のソフトバンク戦も自身の失策をきっかけに決勝点を許していた。だがこの日は四球や安打を許しても、集中力を切らさず最少失点に踏みとどまった。

 今季序盤は不振だったが、5月以降5勝1敗と上昇気配。打球を受けた患部は軽症を強調し「もうちょっとキツいライナーじゃないとマウンドは降りないよ」と“舌好調”ぶりも示した左腕。自信を胸に、敵を斬り続ける。

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