広島に希望の光 九里が二塁も踏ませずプロ初完封 悪夢の交流戦を白星で締める

8回、山下の打球をキャッチする九里(撮影・西岡正)
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 「交流戦、楽天0-2広島」(25日、楽天生命パーク宮城)

 広島が交流戦の最終戦を白星で締めくくり、連敗を3でストップ。首位巨人とのゲーム差を1とした。

 苦しむチームに希望の光が差し込んだ。先発の九里が被安打3、無四球でプロ初完封。低めを丁寧に突き、緩急も駆使して17個の内野ゴロを打たせた。二回2死でウィーラーに左前打を打たれてから、5イニング連続で三者凡退。八回、先頭の銀次に安打を打たれたが、自らのダイビングキャッチなどでピンチを防いだ。九回も先頭辰己に安打を許したが、茂木を投ゴロ併殺に仕留め、ピンチを断った。最後は島内を左飛に打ち取り、笑顔でハイタッチした。

 今季は開幕ローテを任されたが調子が上がらず、2軍落ちも味わった。ただ、状態は上向き。交流戦では3度の先発で2勝0敗と結果を残し、存在感を示した。

 打線は初回、菊池涼が25試合ぶりの5号ソロで先制。五回は無死満塁で西川の遊ゴロの間に1点を加え、九里を援護した。

 楽天は打線が沈黙し、2連敗。交流戦は10勝8敗で終え、リーグ首位から陥落した。

 広島・九里「野手の皆さんがしっかり守ってくれたおかげ。初完封ボールを(西川)龍馬にスタンドに投げられてしまったので、もう一回、このようなピッチングをしてボールをもらいたいと思います(笑)」

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