アドゥワ、光った奮投 7回1失点も3勝目お預け…「続けることが大事」
「DeNA2-1広島」(29日、横浜スタジアム)
奮闘ぶりが光る94球だった。広島・アドゥワが7回5安打1失点。「どの球種もしっかり腕を振って、低めに投げられたことで打たせて取る投球ができました。磯さん(磯村)のリードのおかげです」。チームを勝利へ導くことはできなかったがテンポの良い投球で試合を作り、先発としての役割を果たした。
一球一球丁寧に投げ込み、強力打線を封じた。失点は二回無走者で伊藤光にこの日最速タイの147キロ直球を被弾したのみだが、「先制点を与えてしまったのが反省」と振り返る。それでもその後は相手に二塁すら踏ませない快投だった。
今月7日に出場選手登録を抹消され、その後再昇格して2試合目。前回登板の22日・オリックス戦は黒星こそ喫したが6回3失点(自責0)の結果だった。常々話す低めへの意識で、きっちりと立て直しを図った跡を見せている。ただ、自身は「まだ2試合投げただけです」と、おごることなく眼前のマウンドに集中する。
緒方監督も若鯉の力投に「良かったよ。しっかりしたボールを投げていた」と評価した。「これを続けていくことが大事」と力を込めたアドゥワ。次回も持ち味を発揮し、今度こそ勝利へとつなげる。