九里が殊勲星 悪夢の11連敗で止めた「重圧とか意識はなかった」
「DeNA5-8広島」(15日、横浜スタジアム)
107球で手中にした今季4勝目。チームの連敗を11で止める“殊勲星”にも、広島・九里から出たのは野手陣への感謝だった。
「早い回に野手の方々が点を取ってくれたおかげです。なんとか1点でも少なくと思って投げた。なんとか勝てて良かった」
6月25日の楽天戦を完封で飾り3勝目を挙げたが、次の試合からチームの11連敗が始まった。そしてピリオドを打ったのも九里だった。
一回、バティスタの四球をはさんだ4連打などで4点。三回には会沢、安部の適時打で2点。三回までに6点をプレゼントされた。
しかし、その裏だ。1死満塁から筒香に押し出しの四球、ソトに2点打を浴びた。
一、二塁から神里の強襲安打を捕れずに満塁と傷口を広げた結果だった。「自分が捕れる打球をああいう場面にした。課題です」
なお1死満塁。落ち着いて佐野を変化球で二ゴロ併殺打に仕留めた。6回を被安打6で3失点。三回だけが心残りだが、それは次回へのステップ材料だ。
11連敗を受けての先発マウンドを「重圧とか意識はなかった」と振り返った。昨年、交流戦中の5連敗を止めたのも九里だった。
「1試合1試合勝つためにやっていきたい」。最後を締めて、背番号12は帰りのバスに乗り込んだ。